はじめに
留学やアメリカでの進学を考えている方で、アメリカの高校生活が気になる方もいるのではないでしょうか。アメリカはとっても広い国だし、州や地域によってバリエーションもあるので、一概に「これは正解」とは言えませんが、一般的にアメリカの高校生が大学進学に向けて行う活動などを、 自分の経験も踏まえて紹介していきます。
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アメリカの高校のレベルは、ピンキリ
日本の公立の学校では、文部科学省が定めたガイドラインに沿って、カリキュラムが決められますよね。
アメリカの場合は、学区ごとに地域の公立学校でカバーされることなどが変わってきます。学区だけではなく、同じ学校内でさえも、取るクラスによって得られる教育レベルが変わってきます。
例えば私が通っていたミシガン州の高校は、高校のレベル自体は総体的にみて低いものの、KAMSCと呼ばれる優秀な生徒向けのプログラムがありました。KAMSCに入った生徒たちは、1日のうちいくつかのクラスを、近所の別の施設に行って受講するのです。
他にも、Advanced Placementと呼ばれる、カレッジボードという民間の機関が開発した科目があり、APのクラスを取り、テストを受け、いい結果が出れば進学後に大学の単位をもらえることがあります(単位がもらえるかは、進学先の大学のポリシーによって決まります)。
あとは、高校でオファーされている難しいクラスを全て取り終えると、近所の大学でクラスをとることができます。この場合、学費は高校が負担してくれます。同じ高校に通っていたとしても、「いい教育を受けるか」「悪い教育を受けるか」は、生徒次第で決まってしまう部分が大きいです。
例えば私の高校だと、イェールやコロンビアなどのトップの大学に行った生徒たちもいれば、在学中に麻薬の入ったビニール袋を学校に持ってきて退学になった人もいます。ちなみに、殴り合いの喧嘩がおきてパトカーが高校に来ることもしょっちゅうでした。
勉強を頑張る生徒と不良の生徒は取るクラスが全然違うので、同じ高校に通っていても会うことがほとんどありません。学校内でもこれだけバリエーションがあるのです。
大学の準備

大学に進学する予定の生徒は、高校のうちにさまざまな準備をします。
アメリカの大学に進学する場合は、テストのスコアや成績以外に次のようなものが考慮されます。
- スポーツなどの部活
- アルバイトの経験
- ボランティアの経験
- コンテストなどの受賞歴
大学受験では、生徒が、どのようなキャラクターなのかがとても重視されます。これは、現役のハーバード生やMIT生をインタビューした動画でも同じことを言っていたので、気になる人はチェックしてみてくださいね。多くのことをこなすのではなく、数は少なくてもいいので、自分にとって意味のある活動に能動的に取り組む姿勢が求められます。
高校時代のスケジュール

おそらく、これまで生きてきた中で、高校時代ほど頑張った時期は無かったんじゃないかと思います(笑)
アメリカの高校は一般的に、朝が早くて有名です。私の場合は毎朝5時半に起床して、6時半に迎えに来るスクールバスに乗っていました。ちなみに16歳から車の運転免許を取れるので、高学年になってからは車を運転して通学していました。よく、学校に行く前にスタバに寄っていたのを覚えています。
授業は、午前7時半くらいに始まります。途中ランチを挟みますが、午後2時半くらいまでぶっ通しで授業です。ランチは車に乗って学校の外に食べに行ってもいいし、学校で買っても、家から持っていってもいいです。ちなみに私は、ランチの時間も勉強していたのでサンドイッチを持って行っていました。
2時半に学校が終わります。そこからは、部活の練習が始まります。私は、クロスカントリーという中距離走の部活に入っていたので、すぐにランニングウェアに着替えて、練習に参加していました。ちなみに、アメリカの学校では、一年を通して同じ部活をしません。季節ごとに、部活の内容が変わるのです。秋のスポーツ、冬のスポーツ、春のスポーツに分かれていて、生徒たちは各季節、違うスポーツに参加します。
夕方4時半〜5時くらいに部活が終わるので、その後は課外活動の時間です。ちなみに私は、高校時代はアルバイトをして貯金していました。近所のスーパーでバイトをしていたのですが、アメリカのスーパーって従業員もお客さんもいろんな人がいて面白かったです。アメリカでは、大学進学の際に、バイトの経験もアピールポイントになります。私の場合は週10時間〜15時間くらいバイトをしていました。
夜8時〜10時くらいにバイトが終わるので、バイトが終わったら、帰宅します。そこからは、4、5時間勉強をします。まずは、翌日の宿題を終わらせて、小テストやテストも毎週あるので、それらを終わらせます。課題図書の量も多く、エッセイも沢山書かなければいけません。
全てが終わる頃には夜中の12時から午前2時くらいになっています。そこから眠りにつき、また5時半に起床という地獄のようなサイクルでした(笑)5時間眠れたらラッキーな方でした。高校時代は、睡眠時間4時間くらいが平均だったんじゃないかと思います。
まとめ
ということで今回は、アメリカの高校生活について自分の体験を元にお話ししました。個人的には修学旅行や学園祭など、日本の高校の様子に強い憧れを抱いていました。日本の高校や、アメリカの他の地域の学校事情についても、とても興味があります。