この記事は、こんな方におすすめ
✅ご自身やご家族が、アメリカでの大学進学を考える方
✅日本とアメリカの大学生活の違いに興味がある方
皆さん、こんにちは。「アメリカの大学って、いったいどんな感じなの?」と疑問に思うことってありませんか?私は日本の大学に通ったことがありませんが、話を聞く限りアメリカの大学とはかなり違う印象です。ということで、今回は「日本とは違う、アメリカの大学のビックリ事情」についてお話ししていきます。
①高校時代から、大学の単位を取れる

ちょっとだけ高校時代の話にさかのぼりますが、いわゆる「飛び級」の一種で、高校で難しいクラスを全て取ってしまった場合、地元の大学でクラスを取ることができます。大学で授業を取る際の学費は、高校が負担してくれます。
ちょっと想像がつかないと思うので例を挙げると、私は高校時代、心理学がとても好きで普通の心理学のクラスに加え、Advanced Placement (AP)心理学のクラスも取りました。APというのは、「高校が提供している大学レベルのクラス」で、AP テストというテストで良いスコアを取ると、大学の単位をもらえることがあります。私の通っていた高校では、AP心理学を取ってしまうと、それ以上難しいクラスがありませんでした。なので、地元の大学で、もっと上級のクラスを取ることができたのです。
ちなみに私はこの制度を利用して、大学で2つの心理学のクラスを取りました。後に、その単位を私が進学した大学にトランスファーして、みんなよりちょっと早く、心理学専攻に必要な単位を取り終えることができました。専攻については後でもう少し詳しく話しますが、このおかげでダブルメジャーをすることができました。好きなことをとことん勉強させてもらえるので、とてもありがたいシステムでした。
②専攻を一つ以上選べる&途中で変えてもOK

日本の大学だと、専攻は入学前に決めると聞いたことがあります。アメリカは、大学によっても違ってきますが、ほとんどの場合は大学2年生の終わりまでに専攻を決めます。専攻は、何個選んでもOKです。「ダブルメジャー」や「トリプルメジャー」と呼ばれる、専攻を2、3個選択する人も多いです。
ちなみに私は、心理学と生物学専攻でした。心理学専攻には、高校の時に取った大学の単位がとても役立ちました。
ちょっと余談ですが、これを言うと、多くの方は「理系と文系どっちなの?」と言うのですが、そもそもアメリカって、理系と文系に分ける文化がないのです。理系の専攻でもたくさんの作文を書かされますし、文系の専攻でも数学や統計のクラスが必須だったりします。
そして、専攻を決めた後で変更することもできます。その専攻をパスするために十分な単位を取れれば、何度でも変更してオッケーです。大学によっては、「自分で専攻を作っていい」ところもあります。日本と比べると、学生たちはかなりの自由を与えられているなと思います。
③大学1年生は寮に住むのが必須

実家から近い場合は別として、基本的に大学一年生は寮生活を強いられます。
寮生活中は、1・2人のルームメイトと部屋をシェアします。シャワーは各フロアにあるシャワー室を共有することが多いです。キッチンも共有です。中間や期末の時期になると、夜食のラーメンを作る生徒が大量発生します(笑)ただ、夜食やおやつ意外でキッチンを使う機会もあまり無いです。
というのも、寮に入っている時は、ほとんどの場合大学の学食の食券を購入しなければいけません。食券はミールプランと呼ばれていて、私は、週15食のプランを買っていました。ちなみに学食はバイキング形式なので最初の年に太る学生が多く、その現象は「フレッシュマン15」などと呼ばれて恐れられています。
学校によってルールは変わりますが、大抵の大学は、2、3年生からキャンパス外に住んでOKになります。
④授業では、能動的な態度が求められる

英会話の生徒さんたちからよく、「アメリカ人はディスカッションがうまい」と聞きます。これはおそらく、授業では能動的な姿勢を求められることが原因かと思います。
大学に限ったことではないのですが、ほとんどのクラスでは”Participation Point”といって、授業中に発言したり、難しい質問をなげかけたりして「参加」することを求められます。”Participation Point”は全体の成績の5−10%を占めるので、生徒たちは必死に発言します。
これは、ただ出席する”attendance”とは異なります。積極的に発言し、クラス全体の学びに貢献することが求められるのです。課題も生徒が主導権を握って進めていくものが多く、エッセイやプレゼンのお題を自分で決めて教授の許可がおりたら課題を進めるというスタイルも多いです。こうした能動的な姿勢を求められているので、社会人になってからもミーティングなどでとにかく発言します。
これも、日本とは大きく違う部分ですよね。
⑤教授と距離が近い

教授との関係も、日本とは違うことの一つです。日本は「教授が上」、「生徒が下」という上下関係がはっきりしていますよね。アメリカの場合は、もう少しフランクな関係が多いです。
例えば教授によっては、自分のことを下の名前で呼んでも良いという人や、授業外で生徒とランチをしながらディスカッションしたりする人もいます。もちろん中には「〇〇教授」「ドクター〇〇」と呼ばせる教授もいますが、生徒との上下関係をはっきりさせる教授は、どちらかというと少数派かなと思います。これは、アメリカの企業の「上司と部下の関係」にも反映されている気がします。
まとめ
今回は、アメリカの大学がいかに日本の大学とは違うかについてお話ししました。
同じ内容についてお話ししている動画もあるので、ぜひご覧いただければと思います。