アメリカに初めて来られる方の中には、「チップをあげる」文化に戸惑う人もいます。
個人的には、「後から計算するのではなくて、最初から食べ物や飲み物の値段に含んでくれれば楽なのに」と思うのですが、レストラン側としてはなかなかそうもいかないようです。
そこで今回は、チップが必要な理由や場面についてご紹介します!
そもそも、どうしてチップが必要なの?
アメリカでは、「お客さんが、レストランのウェイターの仕事ぶりを判断するべきだ」と信じられており、ウェイターの働きにより、チップの割合を決めている人が多いです。
チップを見込まれる職業においては、州が定めた最低賃金よりもはるかに低い賃金で雇用することが法的に認められている州も多いようです。しかも、100%のチップがウェイターの手に渡ることは稀で、ほとんどの場合は他のスタッフと分割するシステムみたいです。
大学時代、知り合いがウェイターの仕事をしていたのですが、彼女の時給が3ドルくらいだと聞いてとても驚いたことがありました。ベースの時給は3ドルちょっとで、そこにチップが足されていたようです。ちなみに、マサチューセッツのウェイターの最低賃金は、2020年現在で4.95ドルだそうです。
どうやって支払えば良いの?
チップの払い方や割合は、場面によって異なります。
例えば、レストランの場合だと合計金額の10%–20%が相場で、サービスに不満であれば低めの10%、逆にものすごく良いサービスであれば20%またはそれ以上を置いていくのがマナーとされています。
大きなグループなどで食事をする際は、お会計の際にすでに「Gratuity」としてチップが含まれていることがあります。この場合は、追加で支払う必要は特にありません。
ウェイター以外にチップを支払うのがマナーとされているサービスは、美容院、バー、マッサージなどがあります。それぞれのサービスに支払うべきチップの相場を、まとめてみました:

ちなみにアメリカでは、お会計のためにウェイターさんを声で呼ぶのは、品が悪いとされます。
郷に入りては郷に従え。現地の人と仲良く過ごすためにも、支払いのマナーは身に付けておきたいですね!
参考文献:https://www.consumerreports.org/tipping/how-much-to-tip/
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