アメリカで仕事をしている方々の中には、英語でのミーティングが苦手だと言う方も少なくありません。
理由はたくさんあると思いますが、その中の一つに、「発言するタイミングが難しい」という意見があります。
英語でのミーティングを観察していると、誰かが発言をし、終わりそうになると間髪入れずに次の誰かが自分の意見を言います。この発言の連鎖に入って行くのは、英語が第一言語ではない人々にとっては至難の技です。
アメリカのミーティングでは、どうして参加者たちが沢山発言をするのでしょうか。
アメリカでは幼稚園に入る頃から、みんなの前で自分の意見を述べたりプレゼンテーションをしたりする機会が数多く設けられます。小学5年生のアメリカに来たばかりの頃、ある日先生がクラスの全員にブラウンバッグ(茶色い紙袋)を渡して、「この袋に収まる大きさの、あなたの宝物を持ってきてください。明日、みんなの前でその宝物についてお話します」と言いました。これはShow and tellと言うアクティビティで、人前で説明をする練習です。幼い年齢の頃から、人前で話す練習が始まるのです。
年齢が大きくなるにつれて、人前で話をしながら何かを説明するだけでなく、「環境問題」や「人種差別」など、議論を醸している話題について自分の立場を明確にし、聞き手を説得するという訓練も入ってきます。高校の4年間では、クラスでの討論やディスカッションに加え、英語の授業でも「説得型文章」という種類のエッセイを山ほど書かされます。
自分の意見を述べることはとても重要だと考えられており、ディスカッションの場で大人しくしていると、能力がないと思われてしまいます。これは、ミーティングにおいても同じことが言えます。
それでは、どうして休む間も無く、議論が飛び交うのでしょうか。アメリカのミーティングでは、会話が途切れることがほとんどなく、発言をする隙を見つけるのが難しいです。
それは、文における動詞の位置に深く関係しています。
下記の例文を見てください:


日本語だと、文の最後に動詞が来ますよね。なので、誰かの話を最後まで聞かなければ、結論がわかりません。英語の場合は逆で、文の始まりに動詞が来るので、最初の数文字をきいただけで、相手の言わんとしていることの大まかな予想がつくのです。
会議で絶え間なく誰かが発言するのは、一人が発言を開始するや否や最初の方の言葉を聞き、次に言うことをみんなが考え、その人が話終わりそうになるタイミングで次の誰かが意見を言うからなのです。
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